【速報】ABEMA、累積赤字1,350億円から初の黒字化を実現した「3つの仕掛け」
ただ「W杯で有名になったから」だけじゃ、この逆転劇は説明できん

2014年10月、1回の食事からすべてが始まった
サイバーエージェントの藤田晋さんとテレビ朝日の早河洋会長が食事をしてた
藤田さんが切り出した
「テレビがこのまま手をこまぬいていると縮小傾向になっていく。何か一緒にやりませんか?」
早河会長の返答はシンプルやった
「細かいことは後からでいいから、とにかく早くやろうよ」
この食事から1年半後の2016年4月
ABEMAが開局する
当時、Netflix、AppleTV、Chromecastが日本市場に入ってきた時代
「テレビはどう進化すべきか」という問いに対する、藤田さんの答えがABEMAやった
藤田さんは最初から宣言してた
「マスメディアにしないとAbemaTVが成功したとは言えない」
「10年でメディアとして成立させる」
ただ、この「10年」という時間が
想像を絶する赤字の連続になるとは
当時誰も思ってなかった
この記事で学べること
「なんでABEMAって赤字なのにずっと続けられたん?」
「W杯を無料で流したのはすごいけど、それだけで黒字になるもんなん?」
と思ったこと、ない?
この記事では、累積赤字1,350億円を抱えながらも10年間投資を続け、
ついに初の単独黒字化を達成したABEMAの戦略を深掘りする
✓ Netflix・YouTube・地上波のどこにもない「独自ポジション」の作り方がわかる
✓ 累積赤字1,100億円で「さらに200億円をタダで配る」と決断した裏側が見える
✓ W杯の裏で動いていた「AI」と「年間40億円の影の稼ぎ頭」の正体がわかる
✓ 10年赤字でも撤退しなかった藤田晋さんの経営判断の仕組みが掴める
目次
1. 3年連続200億円赤字。なぜ誰も止めなかったのか?
2. Netflix・YouTube・地上波、どこにもない「空白地帯」
3. 累積赤字1,100億円で「200億円をタダで配る」と決めた日
4. 裏で毎年40億円を稼いでいた「影の稼ぎ頭」
5. まとめ:10年の覚悟が生んだ逆転の公式
3年連続200億円赤字。なぜ誰も止めなかったのか?
ABEMAの赤字は開局初年度から始まった
2016年:99億円の赤字
2017年:209億円の赤字(ピーク)
2018年:208億円の赤字
2019年:203億円の赤字
3年連続で年間200億円超え
東洋経済オンラインは「アベマTV、3年連続200億円赤字に漂う不安」と報じた
日刊SPA!は「年200億円赤字のAbemaTVを、なぜ藤田晋社長は続けるのか」と書いた
普通の会社なら、とっくに撤退してる
しかもサイバーエージェントには
「1年以内に収益性が見込めなければ撤退」
という社内基準がある
ABEMAはその基準を完全に無視して、10年間赤字を垂れ流し続けた
なんでそんなことが許されたん?
まず、親会社の稼ぎがデカい
サイバーエージェントのゲーム事業(ウマ娘など)と
広告事業が、営業利益約500億円を叩き出してた
そこから毎年200億円をABEMAに突っ込んだ
「稼いだ範囲内で投資する」っていう方針
Netflixみたいに本業で稼いだお金の3倍を借金して攻める方式とは真逆やった
そしてもう1つが、藤田さん自身の覚悟
2018年の株主総会で、累積赤字が500億円に達した時
藤田さんはこう言い切った
「500億円の赤字を出しているが、今なら1,000億円以上で売れるという算段がある」
さらにこうも言ってた
「黒字化したら参入するところもあるかもしれないが、その時には時すでに遅しというところまで持っていくのが我々の戦略」
社員からは
「藤田社長はABEMAにムキになっている」と言われるくらい
本人が一番熱中してた
実際の累積赤字は想定の1,000億円を超えて1,350億円まで膨らんだ
それでも、止めなかった
ここで次の疑問が湧く
「で、その1,350億円を使って、何を作ったん?」

Netflix・YouTube・地上波、どこにもない「空白地帯」
1,350億円を使って作ったのは「テレビの再発明」やった
当時の動画配信市場を見てみると
Netflixは「有料×オンデマンド×海外コンテンツ」
YouTubeは「無料×投稿型×個人クリエイター」
地上波テレビは「無料×リアルタイム×全年齢向け」
どこにも「無料×リアルタイム×スマホ×若者特化」のサービスがなかった
ABEMAはこの空白に入った
特に効いたのが